1. 下垂体性TSH分泌異常症とは |
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下垂体のTSHの分泌が亢進した「下垂体性TSH分泌亢進症」と、逆にTSHの分泌が低下した「下垂体性TSH分泌低下症」があります。下垂体性TSH分泌亢進症の代表的な疾患がTSH産生腫瘍で、下垂体性TSH分泌低下症の多くは下垂体前葉機能低下症のひとつの症状として認められます。 |
2. この病気の患者さんはどのくらいいるのですか |
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下垂体性TSH分泌亢進症のうちTSH産生腫瘍は、全下垂体腫瘍の1~2%と稀です。 また、平成13年度の全国調査では、下垂体性TSH分泌低下症は787名の方が報告されています。 |
3. この病気はどのような人に多いのですか |
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TSH産生腫瘍23例の検討では、発症平均年齢は46歳で8~80歳代に渡って分布しています。男女比はやや女性に多く認められます。 TSH分泌低下症は、平成13年度の全国調査では1:1と男女差はありませんでしたが、発症年齢は20歳代と60歳代の二峰性を示しました。 |
4. この病気の原因はわかっているのですか |
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TSH産生腫瘍の原因のほとんどは不明です。希に多発性内分泌腫瘍症1型のひとつの症状として認められます。 TSH分泌低下症は、下垂体や視床下部の腫瘍や血管の病気、感染症、放射線療法後、種々の薬剤によるものなどがあります。希に、視床下部のホルモンであるTRHの受容体(下垂体に存在)に異常のあるTRH受容体異常症によるものがあります。 |
5. この病気は遺伝するのですか |
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TSH産生腫瘍のほとんどは遺伝しませんが、稀に多発性内分泌腫瘍症1型によるものは下垂体腫瘍になりやすさが遺伝します。 TSH分泌機能低下症もほとんど遺伝しません。希に複合下垂体ホルモン欠損症といって、他の下垂体から分泌されるホルモンとともにTSHの分泌低下がみられる遺伝性疾患があります。 |
6. この病気ではどのような症状がおきますか |
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下垂体性TSH分泌亢進症では、甲状腺が刺激され甲状腺ホルモン値が高くなり脈が速くなったり、体重が減ったりします。また、TSH産生腫瘍による場合は大きくなった下垂体の腫瘍により視野が一部欠けたり、頭痛がおこることがあります。 下垂体性TSH分泌低下症では、甲状腺機能低下症となり、寒がり、むくみ、便秘や血液のコレステロールが上がったりします。また、その他の下垂体前葉ホルモンの分泌低下症の症状もいっしょにでることが多く、女性では月経異常も認められます。 |
7. この病気にはどのような治療法がありますか |
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TSH産生腫瘍の治療の第一選択は手術で腫瘍を摘出することです。手術で取り残しがある場合や手術ができない症例では放射腺治療も行われます。薬による治療としては、ソマトスタチンアナログ製剤やドーパミンアゴニスト剤などが使われることもあります。 TSH分泌機能低下症は、原因となっている病気を治すことが一番ですが、甲状腺機能低下症に対して甲状腺ホルモン製剤が補われます。 |
8. この病気はどういう経過をたどるのですか |
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TSH産生腫瘍は完全に摘出できれば治癒できます。ただ、大きな腫瘍も多く完全に摘出できないことや再発することもあります。その場合も多くの場合薬で甲状腺機能は正常にすることができます。 TSH分泌機能低下症の予後は、原因の疾患によって左右されますが、甲状腺機能低下症が続くとコレステロールが高くなったりします。甲状腺ホルモン製剤が投与されれば甲状腺機能低下症は治ります。 |
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下垂体性TSH分泌異常症(公費対象)
かすいたいせいTSHぶんぴついじょうしょう
| 研究班名 | 間脳下垂体機能異常障害 |
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| 情報見直し日 | 平成23年7月8日 |




