アジソン病(指定難病83)

あじそんびょう
 

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皮膚が黒くなったのがなかなか良くならないが?

皮膚の色素沈着は、下垂体からの副腎皮質刺激ホルモンの過剰分泌によりますが、通常量のコルチゾ-ルでは完全には良くならないこともあります。

身体的ストレス時には、ヒドロコルチゾンの補充量を増やすように言われているが、どれくらい増やせばよいか?

高熱が出るような感染症(たとえばインフルエンザ)に罹患した時、ふだん運動習慣がない方が急にゴルフなどの運動を行う場合、炎天下で長時間歩行といったストレス状況下では、通常、服用しているヒドロコルチゾンの量では、ストレスに対応できず急性副腎不全症を起こしてしまうことがあります。急性副腎不全症は強い倦怠感、関節痛、 悪心 、嘔吐、腹痛、高熱、などの症状を呈します。場合によってはショック状態となり、生命に関わる場合があります。ですので、ストレス時には、事前にふだんのヒドロコルチゾン服用量の3倍量もしくは主治医から指示されたストレス量(ヒドロコルチゾンで体表面積あたり60mg/日程度など)を服用してください。主治医からの指示があれば、ヒドロコルチゾンの自己(または家族による)注射を実施した後に医療機関を受診してください。急性副腎不全症状を一度でも起こした方は、主治医の先生と相談していただき、緊急時に周囲の方が病状に気づいていただけるよう、病名、病状、かかりつけ病院、主治医名を記した小カードを作成していただき、常に携帯しておくことをお勧めします。

 

情報提供者
研究班名 副腎ホルモン産生異常に関する調査研究班
研究班名簿 研究班ホームページ
情報更新日 令和5年1月(名簿更新:令和5年6月)