軟骨無形成症(指定難病276)

なんこつむけいせいしょう
 

(概要、臨床調査個人票の一覧は、こちらにあります。)

1. 「軟骨無形成症」とはどのような病気ですか

成長軟骨と言われる部分の変化により、低身長や四肢の短さ、指の短さが引き起こされる病気です。全身的な骨に変化を認める骨系統疾患の中で、代表的な疾患です。

2. この病気の患者さんはどのくらいいるのですか

2万人に1人くらいの割合で生まれるとされ、推定では、6000人程度の患者さんがおられるとされています。

3. この病気はどのような人に多いのですか

病気のない両親から病気の子どもが生まれる場合が多いです。顕性遺伝(優性遺伝)(親のどちらかも同じ病気)を示している方もいます。多くは、胎内で超音波検査により骨が短いことを指摘されたり、生後早期に特徴的な顔つきと短い四肢や指などがあることより気づかれます。

4. この病気の原因はわかっているのですか

線維芽細胞増殖因子受容体3型という遺伝子に変化があることが原因です。この遺伝子の変化と症状との関連は、全てが分かっている訳ではありません。

5. この病気は遺伝するのですか

多くは病気のない両親から病気の子どもが生まれますが、その次の世代には常染色体顕性遺伝(優性遺伝)します。

6. この病気ではどのような症状がおきますか

低身長(成人身長は男性で約130cm、女性で約124cm程度)、特徴的な顔つき、狭い大後頭孔、水頭症、無呼吸、呼吸障害、中耳炎、伝音性難聴、狭い脊柱管(しびれ、脱力、間欠性跛行、下肢麻痺、神経因性膀胱による排尿障害)、背骨の障害、腰痛、下肢痛、歯の咬合不整、歯列不整などがみられます。

7. この病気にはどのような治療法がありますか

根本的な治療法はなく、対症療法が中心となります。上記の様な症状に対して、内科的、外科的治療が行われます。

8. この病気はどういう経過をたどるのですか

頭部が相対的に大きいことから、首のすわりやおすわり、歩行などが遅れます。知的な発達は正常範囲のことが多いです。難治性疾患克服研究事業の報告によると、歩行障害が6歳で2%、12歳で5%、20歳から60歳までの成人で17%と明らかに年齢とともに増加しており、成長終了後早期からの下肢・背骨の病変による歩行障害が発生する頻度が高くなります。診断の遅れから、無呼吸、突然死となることもありますが、平均寿命はほぼ正常であるとされます。低身長も高度で徐々に平均から引き離されていきます。

9. この病気は日常生活でどのような注意が必要ですか

神経症状や痛みなどがないか気をつける必要があります。中耳炎や睡眠時無呼吸にも注意する必要があります。小児科や整形外科へ定期的な受診をすることが勧められます。

10. 次の病名はこの病気の別名又はこの病気に含まれる、あるいは深く関連する病名です。 ただし、これらの病気(病名)であっても医療費助成の対象とならないこともありますので、主治医に相談してください。

軟骨異栄養症

11. この病気に関する資料・関連リンク

日本小児内分泌学会 軟骨無形成症診療ガイドライン
http://jspe.umin.jp/medical/files/guide2_20190111.pdf
厚生労働科学研究班
https://www.osteochondrodysplasia.com
日本医療研究開発機構(AMED)研究班
https://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/ped/skeltaldysplasia/
小児慢性特定疾病情報センター 軟骨無形成症
https://www.shouman.jp/disease/details/15_02_002/

 

情報提供者
研究班名 指定難病と小児慢性特定疾病に関連した先天性骨系統疾患の適切な診断の実施と医療水準およびQOLの向上をめざした研究班
研究班名簿 研究班ホームページ
情報更新日 令和4年3月