耳鼻科疾患分野|両側小耳症・外耳道閉鎖症(両側伝音難聴)(平成23年度)
りょうそくしょうじしょう・がいじどうへいさしょう(りょうそくでんおんなんちょう)
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| 1. 概要 | |
| 原因不明であるが、健康な両親よりsporadicに両側に耳介が欠損し、両側の外耳道も欠損したまま生まれる。伝音難聴を呈する。 | |
| 2. 疫学 | |
| わが国では片側小耳症・外耳道閉鎖症は1万人に1人、両側小耳症・外耳道閉鎖症は10万人に1人程度と考えられる。欧米ではもっと少なくアジアではわが国と同様と推測されている。 | |
| 3. 原因 | |
| 両側小耳症を呈する疾患の中で、遺伝子の異常が見出されているのはトレッチャー・コリンズ症候群のみである。 | |
| 4. 症状 | |
| ①両側小耳症(重症度はMarxによるⅠ~Ⅲに分類される)。 | |
| 5. 合併症 | |
| ①顔面神経麻痺 | |
| 6. 治療法 | |
| ①手術年齢までに難聴に対して片側、あるいは両側骨導補聴器を装用させて聴覚補償を行う。 | |
| 7. 研究班 | |
| 先天性両側小耳症・外耳道閉鎖疾患に対する、良い耳介形成・鼓膜・鼓室形成術の開発と両耳聴実現のためのチーム医療班 | |
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