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消化器系疾患分野好酸球性食道炎/好酸球性胃腸炎(平成23年度)

こうさんきゅうせいしょくどうえん/こうさんきゅうせいいちょうえん
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1. 概要

好酸球性食道炎と胃腸炎は食物を含む物質が抗原となってアレルギー反応がおこり、食道あるいは胃/腸に好酸性の白血球が浸潤して慢性炎症を引き起こし、これが原因となって食道や胃腸の正常な機能が障害される疾患です。

2. 疫学

好酸球性食道炎は、5000件の内視鏡検査に1例がみられる疾患で、最近その有病率が増加しています。好酸球性胃腸炎は、日本からの報告が多い疾患で、日本だけで数百人の患者さんがいると言われています。

3. 原因

詳しい原因は不明ですが、IL-5、13、15、eotaxin3、TSLPなどの好酸球の活性化に関与するサイトカインがアレルギー反応の結果大量に産生され、これらが好酸球が消化管の粘膜に多数浸潤し慢性炎症を引き起こす原因となっていると考えられています。

4. 症状

好酸球性食道炎では、胸痛、胸やけ、嚥下障害、食物のつかえ、腹痛などが主な症状です。好酸球性胃腸炎では、腹痛、下痢が主な症状です。両疾患ともに喘息などのアレルギー疾患を合併する頻度が高いことがわかっています。

5. 合併症

好酸球性食道炎例では、長期経過例では食道の繊維性の狭窄が起こり、食べ物の食道の通過障害を起こすことがあります。好酸球性胃腸炎では、炎症が粘膜に及ぶと腹水が生じることがあります。また小腸病変が強いと栄養物の吸収障害のために栄養不良となったり、繊維性狭窄のためにイレウスとなることもあります。

6. 治療法

好酸球性食道炎では、局所作用ステロイドの内服、抗ロイコトリエン受容体拮抗薬、抗IL-5抗体を用いた治療が検討されています。好酸球性胃腸炎では、ステロイドホルモンや免疫抑制薬を用いた治療が行われます。

7. 研究班

好酸球性食道炎/好酸球性胃腸炎調査研究班