先天性高インスリン血症(平成21年度)

せんてんせいこういんすりんけっしょう
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1. 概要

先天性、持続性のインスリン過分泌により症候性の低血糖症をきたす。

2. 疫学

約2,600人(1/50,000出生と推定)

3. 原因の解明

遺伝性。およそ半数は膵β細胞上でインスリン分泌の調節を行うATP依存性カリウムチャネルを構成するSUR1, Kir6.2サブユニットの遺伝子異常による。

4. 主な症状

新生児、乳児期に低血糖症状で発症する。低血糖による症状として、発汗、意識障害、けいれんなどがみられる。

5. 主な合併症

重症例、管理不良例では神経後遺症の頻度が極めて高い。膵亜全摘を行った症例では多くはインスリン依存性糖尿病を残す。

6. 主な治療法

高濃度ブドウ糖の持続静注、持続鼻注・胃瘻による血糖維持。内科的治療としてジアゾキサイド内服、オクトレオチド皮下注、グルカゴン静注・皮下注が行われる。反応不良例においては、95%以上の膵亜全摘が行われてきた。

7. 研究班

先天性高インスリン血症の実態把握と治療適正化に関する研究班