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加齢黄斑変性

かれいおうはんへんせい

サプリメントについて教えてください。

米国で行われた大規模な研究では、大量のビタミンA、C、E、亜鉛からなるサプリメントを毎日3回5年間続けると、前駆病変のある人では本格的な滲出型加齢黄斑変性に進行しにくくなるという結果がでています。しかし、萎縮型への進行防止には有用でなかったという結果もでています。最近はルテインやω3不飽和多価脂肪酸が注目されており、有効性を調べる研究が進行中です。

前駆病変について教えてください。

加齢黄斑変性の前駆病変には、軟性ドルーゼンという網膜の下にたまる老廃物、すなわち「あか」の様なものと網膜の最も深い場所にある細胞の色素の異常(「しみ」の様なもの)があります。しかしそれらが黄斑に存在していても全てが黄斑変性になるわけではありません。また、それらがあっても多くの場合には症状が全くありません。そこで、50歳を過ぎたら症状がなくても前駆病変の有無を調べるために、眼科検診を受けましょう。前段階の状態がみつかった場合には定期的に検診を受けましょう。滲出型加齢黄斑変性の早期発見につながります。

生活上の注意について教えてください。

加齢黄斑変性の確実な危険因子は加齢と喫煙です。喫煙は血液中の抗酸化作用をする物質を破壊するといわれています。血管が収縮して脈絡膜の細い血管が詰まるという説もあります。これらは加齢黄斑変性を起こしやすくするといわれています。日本人を対象にした研究でも、喫煙している年月が長い、1日にたくさん吸う、肺まで吸うと加齢黄斑変性になりやすいというデータがでています。しかし、禁煙してもすぐに効果はありません。そこで、加齢黄斑変性が1眼にある人、加齢黄斑変性の前駆病変が黄斑にある人で、50代、60代と若い人はすぐに禁煙しましょう。その他、太陽の光は黄斑の酸化を促進し、加齢変化が進みや すいと報告されています。帽子、サングラスが有用とされていますから、着用するよう心がけましょう。太陽光の中の青色の光をブロックできるサングラスが有効です。緑黄色野菜、青背の魚などを中心としたバランスの良い食事をとるようにしましょう。抗酸化作用を有する成分として、ビタミンA、C、E、ルテインなどの抗酸化ビタミン、抗酸化ミネラル、ω-3多価不飽和脂肪酸などがあげられます。これらを多く含む食物を摂取するようにしましょう。

私の子供は現在8歳で『黄斑変性』と診断され、治療・手術・薬の対象にならず、ただ経過を見て行く事しかできないと言われました。加齢黄斑変性は難治性疾患に指定されていますが、娘は対象になりますか?

黄斑変性にはいくつか種類があります。8歳で黄斑変性なら加齢によるものではありません(加齢黄斑変性は50歳以上)。なお、眼科で特定疾患になっているのは網膜色素変性だけです。

私の母は57歳なのですが、先月「黄斑変性」と診断を受けました。診断を受けたときは、自覚症状がなかったのですが、診断を受けてから1週間後に真ん中に小さな点と、横に線を引くような視野欠損が見られました。加齢によるものか微妙な年齢だと思いますが、今後、進行は早いものと考えていた方が良いのでしょうか。また、早いとすれば、どのくらいで失明に至るものなのか。一般的な経過をおしえていただければと思い、メールさせていただきました。なお、現在受診中の診療所では、「様子を見ましょう」との返答のみになっています。

加齢黄斑変性といわれるものにも、本当の加齢黄斑変性とその前段階が含まれます。加齢黄斑変性にも進行の早いものと遅いものがあります。どれかによって、進行はまったく異なります。一度、主治医の先生に詳しくお聞きになられれば良いと思います。

両眼に黄斑変性(黄斑変性症・ドルーゼ・イボ等と言われてます)が有り、経過観察で2ヶ月毎に医師の検査を受けています。
結局のところ萎縮型の黄斑変性らしいのですが、加齢黄斑変性との違い(医師の話では違うらしい)と、公的な支援などについてどうすればよいでしょうか?

加齢黄斑変性は前駆病変(ドルーゼンや色素の異常)と加齢黄斑変性に分けられます。加齢黄斑変性は滲出型と萎縮型に分けられます。滲出型は異常血管(新生血管という)から出血・滲出が起こるものです。萎縮型は黄斑の組織が徐々に傷んでいくもので、境界鮮明な萎縮病巣がみられます。質問からは前駆病変か萎縮型加齢黄斑変性のいずれかと考えられますが、前駆病変、滲出型、萎縮型加齢黄斑変性のいずれも特定疾患にはなっていません。加齢黄斑変性では視力が低下します。その程度によって身体障害者の手続きをすることになります。該当するか否かは主治医にお尋ね下さい。書類については市区町村の障害福祉担当課にお尋ね下さい。
情報提供者
研究班名 視覚系疾患調査研究班(網膜脈絡膜・ 視神経萎縮症)
情報更新日平成24年1月10日