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正常圧水頭症の疫学・病態と治療に関する研究

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本研究班の目的は、特発性正常圧水頭症(iNPH)の原因及び病態を明らかし、治療法と予防法を確立し、老年期の難治性病態の一つを解決に導くことである。髄液動態に関する研究では、新たなMRI撮影法を用いて脳脊髄液循環動態の直接的な描出に成功した。この方法を用いて、iNPH患者における髄液動態異常を侵襲なく解明することができるものと思われる。iNPH髄液マーカーの探索では、感度の高いマーカー糖蛋白が得られ、iNPHの髄液診断の精度が上がるものと期待される。画像研究では、iNPHの大脳白質障害をMRI拡散テンソル画像を用いて解明する研究が行われ、iNPHにおける大脳白質障害と神経症候との関係を解明する大変有用な方法と期待されている。改良型iNPHノートが作成され、一部の地域ではiNPHの地域連携パスが開始された。また、iNPHの予備軍とされるAsymptomatic ventriculomegaly with features of iNPH on MRI (AVIM)に関する前向き調査が開始されたが、この調査の結果はiNPHの早期診断と予防に大きく貢献するものと考えられる。更にシャント治療の前向き観察研究である全国調査Japan Shunt Registry (JSR)の登録を開始した。今後、上記研究の成果を基に、安全で効果的なiNPHの診療の方向性を提示できるものと考えられる。