難治性血管炎に関する調査研究

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1. 研究班の紹介

難治性血管炎に関する調査研究班では、「高安動脈炎」、「側頭動脈炎」、「ビュルガー病」、「結節性多発動脈炎」、「顕微鏡的多発血管炎」、「ウェジナー肉芽腫症」、「アレルギー性肉芽腫性血管炎」、「悪性関節リウマチ」、「抗リン脂質抗体症候群」を研究対象としております。

これらの疾患は全身の血管に炎症を起こし、障害される臓器も多岐に渡るため、臨床からは腎臓専門医、リウマチ膠原病専門医、呼吸器専門医、循環器専門医、皮膚専門医、耳鼻咽喉専門医、病理専門医などの総力を結集して、さらに基礎研究者の協力も得て、原因の究明から治療方法の開発まで幅の広い研究を行っています。

現在は、「基礎・病理に関する分科会(分科会長:能勢眞人)」、「大型血管炎の臨床に関する分科会(分科会長:重松宏)」、「中小型血管炎の臨床に関する分科会(分科会長:有村義宏)」、「国際研究協力分科会(分科会長:鈴木和男)」の4分科会で基礎研究から多施設共同の臨床研究を分担して、血管炎の原因究明、診断法・新規治療法の開発に向けたわが国独自のエビデンスの確立に向けて研究を行っています。

2. これまでの主な研究成果の概要

昭和47年に大動脈炎症候群研究班(稲田潔班長)、ビュルガー病研究班(石川浩一班長)、悪性関節リウマチ研究班(塩川優一班長)の3研究班が発足して以降、本研究班での研究成果を通して、認定基準の作成や診療ガイドラインの発行を行ってきました。

3. 研究班としてトピックス的な話題など

現在、当班所属施設にて「抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎の寛解導入治療の現状とその有効性と安全性に関する観察研究実施計画書抗好中球細胞質抗体」などさまざまな臨床研究を開始しております。また、それらの患者さんを対象として遺伝子解析研究へのご協力を御願いしております。その他の臨床研究を含めまして、ご理解とご協力のほどよろしく御願いします。