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前縦靭帯骨化症

ぜんじゅうじんたいこっかしょう

1. 前縦靭帯骨化症とは

前縦靱帯骨化症とは後縦靭帯と対をなす靱帯で脊椎の前方を縦に走る前縦靱帯が骨化した状態を言います。これ自体が単独で症状を来し、治療の対象になることは稀です。わが国ではフォレステイル病とも呼ばれています。また強直性脊椎肥厚症と呼ばれることもあり、この病気との鑑別が困難なことがあります。

2. この病気の患者さんはどのくらいいるのですか

3. この病気はどのような人に多いのですか

高齢者に特に60歳以上の男性に多く認められます。50歳以上の集団検診では4.5%の報告があります。男女比は2~3:1です。

4. この病気の原因はわかっているのですか

この病気も原因不明ですが、後縦靭帯骨化症と同様の原因追究がなされています。

5. この病気は遺伝するのですか

 

6. この病気ではどのような症状がおきますか

背骨の運動が障害されることから体が硬くなって動きが悪くなったと訴える人が多いようです。頚椎ではものを飲み込むのが辛くなったという嚥下困難の症状が出現することがあります。また声がかれるといった嗄声を訴えることもあります。胸椎や腰椎では背中の張りや腰痛を訴える方もいますが、特徴的な症状はありません。

7. この病気にはどのような治療法がありますか

嚥下困難のある場合や嗄声のある場合は手術的に切除します。切除後に次第に症状は消失します。胸椎や腰椎では手術になることは殆どありません。脊髄神経を圧迫するような症状がある場合はMRIなどの検査を行い、神経のある脊柱管側に異常がないか調べた方が良いかと思います。症状が軽度な場合は消化器内科や外科とコンサルトしながら、経過観察します。骨化部位が急激に大きくなることはありません。

8. この病気はどういう経過をたどるのですか

高齢者に多く認められる病気ですが、嚥下困難や嗄声になる方以外、特に治療の対象になることはありません。

情報提供者
研究班名 骨・関節系疾患調査研究班(脊柱靭帯骨化症)
情報見直し日平成23年6月20日